2017年7月18日火曜日

スタッフおすすめ本紹介『とうさんはタツノオトシゴ』








『とうさんはタツノオトシゴ』

エリック・カール/著 さの ようこ/訳 偕成社 2006年
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今回のおススメ本紹介は絵本です!
すてっぷ情報ライブラリーには専門書や一般書だけではなく、児童書や絵本もたくさん所蔵されています。今回はその中から『はらぺこあおむし』の作者としても有名な、エリック・カールの絵本を紹介します。

この絵本の主人公はタツノオトシゴのお父さん。お母さんが産んだ大事な卵をお腹のポケットに抱えて、子どもたちが生まれてくるまで大切に守っています。海の中を漂いながら、お父さんは自分と同じように卵を守ったり、子育てをするほかの魚のお父さんたちに出会っていきます。

エリック・カールならではの鮮やかな色遣いで、オスが子育てをする海中生物たちが描かれています。カラフルな海の世界は見ているだけで心がウキウキしてくるようで、ページをめくるのが楽しい絵本です。
巣を作って卵を守るお父さんや、体の一部に卵をくっつけて守るお父さん、生まれたばかりの子どもたちをお世話するお父さんなど、海の中にも協力して育児をする生き物がいることに驚きました。中でも口の中で子育てをする魚は、食事はどうするのか?とか、うっかり子どもを飲み込んだりしないのか?など疑問が浮かびました。浮かんだ疑問を親子で一緒に調べたりするのも知的好奇心が刺激されて楽しいかもしれません。

仕掛け絵本の要素もあるので、子どもと遊びながら読める1冊になっています。アートとしても楽しめる作品なので、大人の方にもおすすめです。
さあ夏本番!タツノオトシゴ父さんと一緒に、色鮮やかな海の世界を泳いでみませんか?

(KH)