2017年2月13日月曜日

今の若者たちは…と思う前に知ってほしい!
地域に理解者を増やしたい!

今年度のすてっぷフェスタ講演会は
「若者の仕事と居場所づくりを支えるために」をテーマにしました。

すてっぷではこれまで「若年女性支援」「自習室Myすてっぷ」など
若年層支援に取り組んできました。

わたし自身は40代ですが、20代の友人と話していて心配になること、大変だな、と思うことはたくさんあります。
たとえば派遣や契約社員で働いている人がとても多いこと。
本当は正社員になりたいけど、最初に働いた会社が長時間サービス残業で、とても正社員にはなれないと思った、と言います。今は、ちゃんと時間内で仕事が終わるので自分の時間が取れるそうです。たとえ5年後に契約満了となっても、です。

今回のすてっぷフェスタは「地域に若者支援者を増やしたい」がサブテーマです。
今の若い世代がなぜあんなに大変そうなのか?
まずはたくさんの方に、身近に若い世代がいないという方にも知ってもらいたいのです。

講師は、追手門学院大学教授の前比呂子さんと、
甲南大准教授の阿部真大さんにお願いしました。

前比呂子さんは学校教育の現場から、貧困について取り組んでこられています。最近では内閣府の事業で「増える貧困女子~若年女性を取り巻く性暴力と貧困の現状~」セミナーでのパネリストとして登壇されています。

阿部真大さんは、若者をテーマに複数の著作を書かれている社会学者です。
最近では、NHKのクローズアップ現代「“消費される”若者たち ~格差社会の新たな現実~」にコメンテーターとしてご出演されていました。
番組内容のダイジェストを公式サイトで見ることができますが、学費のために個人請負で働く男子大学生たちの事例が取り上げられています。
個人請負、と言われてもピンとこない方も多いと思いますが、個人事業主として仕事を請け負う形なので労働基準法でも守られずに過酷な働き方を強いられてしまう例があります。阿部さんは番組の中で「やりがい搾取」という言葉でその心理を説明されています。

専門家のお二人のクロストークを通じて、今の若者たちの現実を知っていただきたいと思っています。
すてっぷフェスタ講演会は、2017年3月4日(土)14:00~16:30、参加無料でただいま受付中です。
くわしくはこちらもご覧ください。
ご参加をお待ちしています。

S.F