2016年11月22日火曜日

すてっぷゼミナール2016 女性が学び・発言するためのエンパワーメント講座②

◆STEP2 働く自分を守る!わたしを支える社会保険◆

日時…9/11(日)14:00~16:00   
講師…杉原純子(NPO法人あったかサポート理事・特定社会保険労務士)

今年度のすてっぷゼミナールは4回連続講座です。
第2回は「社会保険」がテーマでした。


雇用されて働く人が、さまざまな理由で働けなくなる万が一の時、生活に困らないよう扶助を受けられる制度が、社会保険です。
おもな社会保険制度には、労災保険・雇用保険・健康保険・厚生年金保険があります。

社会保険の原則は、加入者が保険料を支払い、給付条件に合致した場合に申請することで、初めて保険金や現物が給付されるというシステムです。
(保険料を支払わず、申請しなければ、給付はされない)
現在の社会保険制度は、男性正社員と専業主婦という性別役割分業意識を背景にした家計単位を基準にして制度設計がなされてきました。働き方や家族形態が多様化するなかで、制度が現状にそぐわないという問題点は以前から指摘されています。
しかし、社会保険加入による「安心感」というメリットと「保険料負担」というデメリットは、非正規で働く多くの女性を悩ませます。さらに、複雑な加入要件によって自分自身の状況を把握することも簡単ではありません。
そういった点をわかりやすく理解できるように杉原さんは、時給900円で週4日働くスーパーの仕事を例に、1日の労働時間が6時間の場合と5時間の場合で、賃金と社会保険料が月額で具体的にいくら違うのかを示しながら説明されました。
 また、10月から加入要件が改正される健康保険と厚生年金保険のポイントについても説明されました。
 最後に杉原さんは
「社会保険は、万が一のことがあったときのあなたの生活を支える重要なセーフティネットです。
目先の保険料負担だけでなく、給付の内容も理解し、自分に合った選択をしてください。
これからますます女性が社会の担い手になっていくでしょう。
日本は国際比較からみても周知のとおり女性の地位について後進国です。
これからあなたがどのような形で働き続けるか=生きていくのか、様々な角度から選択をしていただきたいと思います。」
というメッセージを述べられました。

Y.O