2016年8月2日火曜日

すてっぷゼミナール2016 第1回を実施しました

すてっぷゼミナール2016
女性が学び・発言するためのエンパワーメント講座~知ることを、生きる力に~
STEP1 もっと働きやすく!わたしの声で変えていく
2016年7月30日(土)14:00~16:00
講師:皆川満寿美(早稲田大学非常勤講師)
参加者:30人

今年度のすてっぷゼミナールは4回連続講座です。
その1回目を7月30日に実施しました。

1回目の内容は、「自分とは関係ない」と思いがちな法律や制度を良いものにしようと努力している人たちがいることと、市民の立場でも法制度を良いものにする方法があることを学ぶことです。

講師の皆川さんは、大学でジェンダー論などを教えるだけでなく、男女共同参画基本計画第4次見直し時や女性活躍法制定時の政策提言やロビー活動など、ご自身でも様々な活動をされている方です。



●法律は人がつくる●
講義は、法律がつくられるプロセスを確認するところから始まりました。
特に、労働に関する法律が作られるプロセスで重要な役割を担うのが、審議会で協議を行う政府委員・労働者委員・使用者委員の人たちです。
また、男女雇用機会均等法制定時には当時の労働省婦人少年局長だった赤松良子さんの強い意志と行動力によるところが大きかったことを例に挙げ、厚生労働省で働く国家公務員の役割も不可欠です。

●5つのポイント●

法律や条例に自分の意見を反映させる機会は、市民にもあります。
例えば、男女共同参画に関する法律に自分の意見を反映させるには5つのことが必要です。

①基礎知識(男女共同参画/ジェンダー平等について・行政手続きについて・行政文書の行間の読み方・問題の現場で起きていることに気づく)を得るためのノウハウ
②いっしょに活動する仲間
③うまくやっていくための対人能力(オープンな態度)
④資金
⑤インターネット活用スキル(情報の収集・発信)

●市民にもできるアクション●
何をしたいかによって、手立ては様々ですが、例えばこんなことが可能です。

【行政への直接的なアクション例】 
・パブコメを書く/公聴会に出る
・請願陳情をする
・審議会委員の公募に応募する
・審議会を傍聴する
・議員になる
・苦情処理制度を利用する
・行政不服申立制度を利用する など
【行政への間接的なアクション例】 
・院内集会をする
・デモをする(手続きをして許可を得ることが必要)
・change.orgなどの署名サイトを使う など



●終了後の交流会●
講座終了後に、講師を交えた交流会の時間を持ち、12人が残ってくださいました。
この講座で学べたこと、問題意識や現状を変えようとする気持ちになれたことなどの意見が出て、講座のねらいと講師の伝えたかったことが、参加者に伝わったことが確認できました。


O.Y