2016年2月16日火曜日

「知ること」から始まる


214日まですてっぷロビーの多目的コーナーでは、「同和対策審議会答申から50年、部落問題は今」のパネル展をやっていました。約2週間の展示でしたが、いつもよりパネルの前で立ち止まっている人や熱心に読んでいる人が多く、ホールでの催しを目的に来られている人も通りがかりに立ち止まったりしている姿を見て、多くの人の「目に触れ」「知ってもらう」ことの意義について考えるところがありました。 
 女子大で『女性学』を教えている友人によると、講義で現在(いま)女性が抱える問題やDV、ハラスメントの話をすると「もっと明るい話が聞きたい」との声が寄せられるそうです。差別される話や殴られる話なんか聞きたくないという気持ちもちろんわかります。でも、「私の事じゃない」話は「知らなくていい」のでしょうか?

 社会に横たわる問題を知る。

その問題で辛い・しんどい思いをしている人がいることを知る。

  私には関係ないと情報をシャットアウトするのではなく、これが自分だったら…、自分もこんな理不尽な目にあうかも…と思うことで「私の事」として問題を捉えることができるようになっていくのだと思います。
 すてっぷが扱うテーマの中にも重く暗いものがあります。でも、見ないふりや知らないふりをしたくなることだからこそ、私たちは多くの人に知ってもらうために発信を続けていかなければいけないとの思いを新たにしたパネル展でした。

                                                                            O.S