2016年1月10日日曜日

講座「自分の未来デザインしよう ~仕事、結婚、家庭、子育てのこと~」を実施しました

  豊中市主催で111日、15日(日)の2回連続講座「自分の未来デザインしよう~仕事、結婚、家庭、子育てのこと~」を実施しました。豊中市在住・在学・在勤の高校生、大学生から30歳代の男女を中心に、1回目は18人、2回目は26人の参加者がありました。
 
 
 1回目は「女性と男性がともに生きるということ」をテーマに、パネルディスカッションを開催。古久保さくらさん(大阪市立大学准教授)がデータを使いながら「若者の生きづらさ、悩みは、個人で解決できる問題ではなく、社会全体の課題であること」を分かりやすく解説しました。古川圭子さん(毎日放送アナウンサー、元豊中市教育委員)、廣田学さん(特定非営利活動法人とよなか市民環境会議アジェンダ21)、古久保さんが「自分らしく生きる、豊中で生きる」をテーマに、ライフデザインを考えるヒント、豊中の魅力について語りました。
 
  後半はグループに分かれて、すてっぷの職員が進行し「まわしよみ新聞づくり」をしました。まずは各自で新聞を読んで、「自分の未来に関係ある記事、気になった記事」を切り取り、なぜその記事を選んだのか発表し合いました。そして出された記事をグループごとに話し合いながら台紙に貼ってまとめ、タイトルを記入し、グループの見方や感じ方をいかした紙面が完成しました。

 
 




  2回目は「未来の参考書!わたしの一冊!」をテーマに、グループで自分の未来に役立つ本を紹介しあいました。
  出された書籍を紹介します。みなさんも参考にしてください。「『いのち』の保育(岩本孝樹・著)」、「マーフィーの黄金律(しまずこういち・著)」、「子どもの写真整理術(Emi・著)」、「夜回り先生(水谷修・著)」、「新恋愛講座(三島由紀夫・著)」、「さようなら、オレンジ(岩城けい・著)」、「妄想ノート(久恒啓一・著)」、「ちいさなあなたへ(アリスン・マギー・著)」、「星の王子さま(アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ著)」、「非属の才能(山田玲司・著)」、「デミアン(ヘルマン・ヘッセ・著)」、「タウンマネージャー(石原武政・著)」、「愛するということ(エーリッヒ・フロム・著)」、「孤独のチカラ(齋藤孝・著)」、「この部屋で君と(朝井リョウ他・著)」、「李陵・山月記(中島敦・著)」、「手紙屋(喜多川泰・著)」、「自分を愛する技術(加藤秀視・著)」、「さぁ海外で働こう!(白藤香・著)」、「暮らしの哲学(ロジェ=ポル・ドロワ・著)」、「知的複眼思考法(苅谷剛彦・著)」、「モモ(ミヒャエル・エンデ・著)」
 
 
  後半は、「若者と考える、若者のためのまちのあり方」をテーマに、桜井政成さん(立命館大学教授)の進行でABCDワークショップを実施しました。このワークは「ないものねだりではなく、できることをシェアすることで若者が参加する地域づくりをめざす」ことを目的としています。まず最初のワークは「参加者のギフトリストづくり」です。相手ができること、自分ができること、「できること=ギフト」としてリストに記入していきます。「ボランティアが好き」「英語ができる」「スマホに詳しい」「登山が好き」「ピアノが弾ける」「スリランカカレーがつくれる」…をはじめたくさんの「ギフト」があがりました。「ギフト」は地域の資源ともいえます。
  作成したギフトリストを付箋に書き移し、近いものをまとめて模造紙に貼り参加者のできることを見える化していきます。そして「できること」をつなぎながら「若者が地域でできること」を話し合いアイディア出しをしました。
 


出てきたアイディアは
『苦手を楽しむ、とよなか体験ウイーク』として豊中市全体で体験スペースをつくる
●外国語とパソコンを使って現地の人と交流したり、豊中に住んでいる外国人と交流する
●豊中駅を中心に海外の人と日本人をつなげる場をつくる
●大学生とお年寄りをつなぐをテーマに、学生は一人暮らしを始めた人が多いので、地域のお年寄りの方に食に関するレクチャーをしてもらう。ホストファミリー制度として、留学生や日本人も含めた学生に対してサポートしてもらう
など、どれも実現してみたいものばかりでした。

 「とよなかサポーター」として地域で活動する行政、市民の皆さんもワークに参加し多世代で交流しました。(とよなかサポーター…国際交流市民ネットとよなか、地域教育協議会連絡会、豊中市市民活動情報サロン、とよなか市民環境会議アジェンダ21豊中市就労支援センター)
 
<アンケートから>
・自分が本当にやりたいことが見えてきた
・いろいろな人の話を聞いて、見方が広がった
・コミュニケーションをとる楽しさを学んだ
・いろいろな人の資源を出しあうのはおもしろいと思った
・資源から解決方法を考えるというワークがためになった
・違う世代の人と話せて楽しかった
・自分のライフデザインをもっと考えようと思いました

.