2015年8月25日火曜日

うれしい報告

 すてっぷでは以前「ハングル講座」を実施していました。
韓国語を学ぶのはもちろん、韓国の女性事情や韓国社会での女性の生き方、家族のあり方などについても学ぶという内容で、講師の先生の熱く丁寧な指導が人気の講座でした。
受講生の方たちもとても熱心で、講座終了後もすてっぷの貸室を利用し学習を継続されているグループが3つあります。
先日、そのうちの1グループからうれしい報告がありました。

 新聞の書評欄で『女性たちの貧困 “新たな連鎖”の衝撃』 〈著・NHK「女性の貧困」取材班〉を紹介した水無田気流さんの文章を、グループのメンバーで韓国語訳したとのこと。
韓国語に訳す勉強なら絵本や小説など他に題材はいろいろある中で、わざわざこの記事を選んでくださったことがとてもうれしかったです。
ともすればただの語学学習になりがちなところ、しっかりと「すてっぷ」の思いをキャッチし日々の勉強に反映してくださっていました。
どんな感じに訳されたのか、少しだけご紹介します。

여성들의 빈곤 “새로운 연쇄”의 춘격
女性たちの貧困“新たな連鎖”の衝撃

작년은 여성이나 어린이의 빈곤에 관한 보도나 서적이 화제가 되었다.
昨年は、女性や子供の貧困に関する報道や書籍が話題となった。

그 단서를 연 것이 NHK클로즈 업 현대 「내일이 안 보인다~심각화하는“젊은 여성”의 빈곤~」이다.
その端緒を開いたのが、NHKクローズアップ現代「あしたが見えない~深刻化する“若年女性”の貧困~」である。


 今されている活動でもこれから始める活動でも、「男女共同参画」のエッセンスをひとふり。
韓国語に限らず、学びの中に男女共同参画や女性の視点を入れて、グループのメンバーでその思いが共有され反映した活動であれば、すてっぷの貸室は目的料金でご利用いただけます。
そんな活動が水面にしずくを一滴たらすようにじわじわと、でも確実に広がっていくことを願っています。


O.S



2015年8月16日日曜日

ネパール大地震被災者支援募金について

「ネパール大地震被災者支援募金」へのご協力、誠にありがとうございました。

ネパール大地震被災者支援の目的で、
すてっぷ総合カウンターにおいて、以下の通り、市民の皆様から募金を頂戴いたしました。

募金につきましては、特定非営利活動法人国際交流の会とよなか様を通じて、被災地へお届けいたしました。

<支援先>
   ・シンズリ郡ドラウリ村
   ・サクー村
   ・パタン

 募金箱設置期間 2015年5月11日(月)~8月3日(月)

 募金総額 15,000円


K.N

戦後70年を迎えて


毎年この時期には、戦没者追悼とともに平和を祈る記事を目にします。

戦争体験をされた人が少なくなる中、98歳の元ゼロ戦パイロットの原田要さんが戦争反対を訴え今年6月に最後の講演を行った記事を目にしました。追われた敵機のパイロットは手で「もうやめてくれ」というそぶりをするがそれを見逃すと自分がやられる、それが戦争なのだと、追撃した敵兵が恐怖の表情で落ちていく顔が忘れられない、私ほど人の命をあやめた人間はいないのですと、70年経った今も罪悪感を持ち苦しみ続けています。

犠牲になった人だけでなく、生き残った人にも一生抱えなければならない傷を残す戦争。

今年は戦後70年の節目の年ということで、50年、60年に続き総理談話で発表された内容が注目をあびていました。
歴史問題が語られ、日本がどのような立場で諸外国と歩んでいくのかを発信する談話は、人々の関心の集まるところです。

ただ、日本が再び戦争ができる国にならないよう国民の一人として強く願います。

 

N.T

2015年8月6日木曜日

すてっぷゼミナール③「男が介護するということ」を実施しました

7月25日(土)、すてっぷゼミナール③「男が介護するということ」を実施しました。

講師は立命館大学産業社会学部教授の津止正敏さんです。
津止さんは2009年に「男性介護者と支援者の全国ネットワーク」を発足させました。



いま、ケアメン(男性介護者)のイベントや集いが盛況です。
かつて介護の担い手は女性がほとんどを占めていましたが、現在は介護者の3人に1人が男性になっています。

家事に不慣れであったり、仕事があって介護に専念できる時間がなかったり…介護者になって戸惑う人が多くいます。
これは男性に限らず、独身の子どもや別居している家族といったこれまで想定されていなかった介護者にもあてはまります。

15年前に始まった介護保険制度により介護サービスを受けるハードルは下がり、介護問題が社会的な課題になりました。
一方で、在宅介護の期間が長くなり、介護する・される側の高齢化や重度化といったことにもつながりました。

介護サービスは介護を受ける人のためのもので、介護者の状況は枠の外にあります。
介護する人も支援の枠に入れた社会政策が必要とされています。

仕事、家計、家事、孤立といった暮らし丸ごとの課題を介護は含んでいます。
「介護を排除して成り立つ暮らしや働き方」ではなく、「介護のある暮らしや働き方」を社会の標準にしていくことが大切だということがわかりました。




介護は負担と同時に喜びもあります。
講師のお話の後、参加者より介護の経験が語られました。


F.K