反響が大きく、定員を倍以上に増やしてのセミナーになりました。
講師は豊中市保健所所長の松岡太郎さんです。
市立豊中病院で小児科医として診療されてきた経験から、発達障害についてお話いただきました。
学習障害(LD)は「ソフトを入れ忘れた優秀なパソコンのイメージ」、というように例えやエピソードの紹介があり、とてもわかりやすい解説でした。
特に、広汎性発達障害(PDD)あるいは自閉症スペクトラム障害(ASD)について、得意なことや不得意なこと、独特の身体感覚など、重点的にお話がありました。
理解するためのキーワードのひとつとして「先が読めないための不安」を挙げ、伝え方のヒントについても知ることができました。
発達障害は先天的なもので、人口の10%に及ぶという調査もあります。
早期にわかって周囲が適切な関わりをもてば、うつ病などの二次障害の予防にもつながり、自分を大切にする心も育まれます。
発達障害であるかどうかの境界ははっきりしないため、「すべての子どもは発達障害の要素をある程度は持っている」と思って接してほしい、とのことでした。
◇次回のすてっぷゼミナール◇
「男性介護者130万人時代 男が介護するということ」
日時:7月25日(土)14:00~16:00
講師:津止 正敏(立命館大学教授)
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F.K