2013年8月19日月曜日

メディア・リテラシー研修セミナーを実施しました

83()4()NPO法人メディア・リテラシー研究所との共催でメディア・リテラシー研修セミナーを実施しました。
 
メディア・リテラシーとはメディアを多面的に分析する力のことです。インターネットが普及した今、メディア・リテラシーはますます重要になっています。「ネット時代の子ども・若い人びととともに」と題したこの研修には、大学生から社会人まで幅広い年齢層の方々の参加がありました。北は青森、西は鳥取と遠方からもすてっぷに集まり、二日間のセミナーは始まりました。
 
初日はまずメディア・リテラシーの基本的な考えを学び、グループに分かれてワークショップに移りました。自分とメディアとの関わりを振り返った後、インターネットサイトや広告を分析しました。グループで意見交換することで、さまざまな角度から見ることができます。「ここまでネットの広告を細かく見たのは初めて」「特徴がよくわかった」という声が参加者からあがりました。
 
二日目はCMの分析から始まりました。CM15秒から30秒と短い時間ですが、カメラワークやテロップ、音声などの意味をグループで話し合い、緻密に構成されていることが実感できました。続いてニュースの分析では参議院選挙翌日夜のニュースを対象に分析シートを使って番組の1コーナーを分析していきました。「登場人物から考えてテーマに沿ったインタビューを集めているのでは」、「前向きなニュースになるように組み立てられている」「投票を基本的な権利として捉えているか疑問」といった意見が出ました。最終セクションはインターネットに戻り、サイトの新着ニュースと記事を分析しました。記事に対してツイッターやフェイスブックで個人の意見を述べることができるネット独自の仕組み等について考えました。
 
最後に参加者へ修了証が手渡されセミナーは締めくくられました。グループワークを通じてメディアとじっくり向き合い、学びを深めた二日間となりました。



<参加者の声>
「インターネットに関してのセッションは初めての経験だったのでいろいろと考えさせられた。ネットは全く使わなくて済む時代・社会ではない以上、きちんと向き合っていかなければならないと痛感した」
「はじめてメディア・リテラシーを学んだ。今後仕事で活用したい」
「子どもたちにぜひ学んで欲しい内容だ」
「何度も分析する経験をしなければならないと痛感した。インターネットやCMの分析でそれぞれの特徴がわかってよかった。主体的に情報を活用し、自らも発信してつながりを広げていけるよう、今後も学習していこうと思う」

F.K